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2005年4月22日

それをかく鬼とはいふなりけり

最近読んだ『鬼の研究』の中で取り上げている、「伊勢物語」の「業平の女を喰った鬼の話」の終わりの方の文章です。

鬼に喰われたという女は実際には兄二人に連れ戻され、後に入内し清和天皇妃になったのですが、この本では、そういった「言うことがはばかられる」ような場合や、理由がつけられないこと、「鬼の行為」と一旦評されてしまうと被害者の反論が許されないような重みのある出来事をして「それをかく鬼とはいふなりけり」と言うしかなかったのではないかと書いています。

また、「源氏物語」の六条御息所や、「平家物語」の鉄輪の女、「砧」「道成寺」などに見られる「心の闇に棲む」鬼たち。

反体制・反社会的であるが故に鬼と呼ばれた人々。

歴史や古典、物語によって語られてきた鬼の姿を掘り下げ、実は彼らは、とても人間的であると語っています。
久々にわくわくした本です。そして、能をとても観たくなりました。


『鬼の研究』��ちくま文庫
馬場 あき子 (著)
価格: ¥714 (税込)

by よしだあきら : 02:51 午後 本棚 |

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